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熊本地震 支援2日目 [おしごと]

夜、眠れはしたけれど、救急車のサイレンや、朝方掃除の物音がしたりで落ち着かない。
やばい、頭が当直明けモードかも。

今日は午前外来。
「バディ」がクリニックの支援に出たので、予約なしの10人ほどを診察。
出足がバラバラだったので、今日もゆったり対応できた。
一部ききとれない言葉があったり、知ったような口をきいて気分を害すと困ると思ったりで、相づちを打ちつつ、遮らずにお話しをきいた。
ひとしきり話した後、長々しゃべってすみませんね、ありがとうございました、と言ってその方は退室された。
噂にはきいていた「5分ひたすら傾聴したら、患者さんは自ら話を止める」ってこれのことか!と思った。
普段は早く回転させることがサービスのひとつになってしまっている。この経験を生かせるといいのだけれど。

体を休めたいのもさることながら、院内にこもりっきりになるリスクのほうが高いと考えて外出。
倒壊の恐れ、という病院は、通りからみる分には窓が割れてベニヤで塞がれたり、一部外壁が崩れたりしたようだった。見るからにあの大病院が機能停止した影響は大きそうだった。
川辺の公園へ。都市部だというのが信じられないほどきれい。橋の上からでも10cmほどの魚の姿が見えるくらい。
ベンチに座って、缶コーヒーを飲みながら妖◯ウォッチぷ◯ぷにをした。公園でスマホに向かって激しく指を動かしてる俺って、ちょっと不思議な人に見えただろうなぁ。
ブログをかきはじめた矢先、病院から呼び出しの電話。
散歩の続きを楽しむことなく、日光浴終了。

被害が大きかった地域への車上視察にも連れて行っていただいた。
市内にも塀が崩れているところ、ブルーシートがかかっているところは少なくなかったが、市の境を越えてすぐに、建物が傾き、車が押し潰されている光景が目に入った。比較的新しい建物以外は、おおむね傾いているか、地面と屋根が接しているか。
1ヶ月を経て、道路は確保した、くらい。もう一押し来たら、また道路を塞いでしまいそうな家屋がまだまだある。
ゴミ袋がたくさん並んでいたり、道路が波打っていたり、見た目はしっかり立っている建物に黄色の「要注意」が貼られていたり。
断層との位置関係が大きな違いらしい。さらに、罹災証明の発行までに時間がかかったり(住居支援は不要という人でない限り撤去工事に着手できない)、といった行政のパワーも復興に大きくかかわっているものと思われた。

その後当直。
震災がきっかけで不安が強くて頻繁に通院されている方くらいで、あとは1次救急レベルが数人。落ち着いていた。
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