SSブログ

恥を知れ。 [時事ネタ]

10/30 「ICU満床のため」で触れたように、日本の勤務医には労働基準法は適用されていないといっても誤りとはいえない現状にあります。
そんな環境でも、大多数の医師は寝る間を惜しんで目の前の患者のために最善を尽くしているのです。

インターネット上で、こんな記事がありました。
公開当時は匿名で。
命を救ってこそ病院
http://blog.nikkansports.com//nikkansports/writer/archives/2006/10/post_565.html

救急患者を受け入れるか、受け入れないかはその病院の持てる力で対応できるかどうかで決めるのであって、医師やスタッフがダルイから受け入れないわけではありません。
搬送を受け入れなかった病院について、責任が18分の1だとか、早めに打診された病院の責任が重いだとか、そんなことを考える医療従事者がいるだろうか。
そんな空々しいコメント、まったく思いつきもしなかった。

そして今日、他所のブログでその続編があることを知った。
医療現場の声聞いてhttp://blog.nikkansports.com//nikkansports/writer/archives/2006/11/post_575.html

> 「知りもしないで」との声もありました。知る→書く、知らない→書かない。これは論理的なことです。我々の仕事は、知る→取材→書く→検証、の連続です。一方でこうしたコラムに臨む時、大きな驚きや失望に接した時「知らない」「取材していない」の理由で書かないことには疑問があります。問題が起きたその時に、伝えたいものがあるのなら、事実を踏まえてどれだけ提起できるか。これも求められると思います。

(普通の記事でも時々医学監修が必要だと感じることがありますが・・)
この一節には、ジャーナリストとしての見識を疑わざるを得ません。
個人的見解であれなんであれ、この記事は新聞社の公式サイトに記者として書いたものです。
だれとも知れない人が書いたそこらのブログとはわけが違うのです。
ジャーナリストは、自らの情報の取捨選択、感情の表出によって、歪曲した世論を形成しうることを自覚していなければなりません。

このブログは病院の看板とはまったく関係なく、そこらの兄ちゃんが書いています。
しかし、当然のこととして、一医師という立場を踏まえています。

恥を知れ、とのお言葉。
そっくりそのまま返したい。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

食器棚搬入薬局で買ったもの ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。