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春 [今日のできごと]

病み上がり初出勤は日曜当直だった。
「誰か代わりを探しましょうか」ではなく「別の週と交換しますか」なんてききかたをされたら、ただでさえ少ない休みをみすみす手放さない方向で考えるしかなかった。

翌朝、3年目後期研修医と初顔合わせ。午後の予定手術を終えてから緊急手術2件。
火曜は医局の会議。
水曜も緊急手術1件。
木曜は予定手術だけれど終わったのは夜、その後リンパ節拾い、家路に就いたのは23時。
金曜は比較的早く仕事を終えて、若人たちと飲みに行った。

一口に(初期)研修医と言っても、どんな研修病院に就職するかで、どんな3年目後期研修医になっているかは、かなり違う。
まず研修医が鑑別診断、検査・治療計画を立てて、指導医がそれに助言、修正を与える病院と、
後期研修医が計画して、指導医が監督して、初期研修医には実質的な決定権がない病院と。
今回指導を仰せつかった彼女は後者の病院育ち。
検査や治療の計画、退院までの見通しを自分で立てることには慣れていないらしい。ちょっと一苦労だ。
外科医には術前診断と手術適応の判断、予想される合併症を含めた病状説明、糸結びをはじめとした手術手技、術後管理、覚えてもらわなければならないことがたくさんあるのだが・・・。

指導医って、結構めんどくさいんだな、ということがたった1週間でわかった。
「指導医手当」があるわけでもないのに、という不満も含めて。
そして自分と後期研修医とが、4年も離れているという事実に気付いて、少しショックを受けた。
まだまだ若手、まだまだ修行中の身、後期研修医はライバルだと思っていたのに、そこにはすでに4年もの月日が・・・。


家族と再び離れてからまだ1週間。こちらに戻ってくる日にちも具体化しつつある。
暖かくなって、計画停電もしばらく休みに入った。震災直後のような、日々のニュースに動揺することもない。
先日入浴中に地震が来たときにはさすがに「やめてくれー」と思ったけれど。その後ネットで震度6だったと知った。本当に、もう、やめてほしい。
状況が落ち着いているから、少々忙しいぐらいの方が気持ちも落ち着いていられる。


近所の梨の花が咲き始めた。
夕飯だけのつもりだったけれど、昼間のうちに実家近くの桜並木をみにいくことにした。
祭は中止になってしまったけれど、たくさんの人が満開の桜のトンネルのもとへ訪れていた。

たくさんの人に、春が届きますように。





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