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犬と私の10の約束 [今日のできごと]

「今日」のできごとではないけど。

単に犬好きとして観にいきたかったんだけど機会を逸してしまっていた映画でした。
とくにストーリーの下調べもしてなかったし。

犬と主人公やその家族との絆、犬が主人公の支えになり、人を癒し、家族の絆を取り持つシーンが随所にあって、泣かされました。
でもって、主人公の父が外科医で、手術で自分の誕生日に帰ってこなかった父のことを「私のことより患者が大事なんだもんね」と言っていた主人公が10年後に獣医になって、そのやりとりもまた、身近に感じられて、泣けました。


自分が大学に入った年に実家で飼い始めたコロは9歳。
もうおじいちゃんです。
散歩の一番最後に(車が来てないことを確認して)リードを手放して家までかけっこするのが若者としての彼へのサービスだったけど、今はそんな体力もありません。
食べ物を目の前にしている時以外は「おかえり!兄貴」とばかりにしっぽを振り振り迎えてくれる彼を、自分は彼にとって1番目の家族ではないんだけど、しっかり愛せているのかな、言うこときかないときはその理由を汲んであげられてるのかな、などなど、思いました。


でもって、主人公の父は、娘に嫌われちゃうだろうな、と思いながらも夜まで働いて、理解者である妻を亡くして(あまりはっきりした描写はなかったけど、見つかった時には「手遅れ」という設定だった)、娘と犬との生活をはじめて。
大学の助教授として栄転するけれど、せっかくの休日、娘との大切な外出の最中に偉いさんの手術に呼び出されて、ふてくされた娘を横目に、断りきれずに応じる。
そして、「大事な家族を傷つけて、こんな簡単なオペに呼ぶなんて」と辞表を突きつけ、開業。
やっと、家族と過ごす時間を手に入れる。

一方、獣医になった主人公は、動物園での仕事に没頭してなかなか帰ってこなくなる。
父は、「昔は自分が仕事人間だったけど、今度は娘が仕事人間になってしまったなあ」と。

犬が息を引き取りそうだという時、娘は手術を控えていた。
「この犬にはお前しかいないんだ」という父に、娘は「お父さんもお医者さんなんだからわかるでしょう」と返した。
「帰れ、お前なんかいても足手まといだ」という上司の一言で、娘は犬の臨終に立ち会えるのだけど。

自分のわがままで、父が医学部の助教授という地位を捨てることになってしまったのではないかと、娘は嫁入り直前に詫びる。
「そんなことない、むしろ世界が広がった」と応じる父。


愛犬との関係を見つめなおしただけでなく、家族愛を物語っているストーリーが本当によかったです。
キャリアも大事、家庭も大事、患者のことを放っておけない、10年の時を経て父娘がわかりあえるところに、医師としての自分、自立して間もない若者である自分(※両親は医師ではない)を重ね合わせてしまいました。






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