SSブログ

退院可能になったら、以後全額自己負担でいいと思う。 [お医者のキモチ]

たまたま問題行動のある患者が重なったり、たまたま施設入所中の高齢者の退院日がなかなか決まらなかったりすると、医療以外のところでイラつくことがあります。

交通事故後数週間たって、ほとんど部屋にいないぐらい動けてて、タバコ吸いに行ってて、果ては大部屋でタバコ吸って、退院勧めても家族ぐるみで連絡とれなくなった患者。たまたま見舞いに来てるときに入院適応ないし、入院生活に適応できないと話して退院日決めたけど。

安静が必要、外出したら命の保証はしないって言ってるのに外出が外泊になり、数日帰ってこない人。

施設入所中の方は、救急車に乗って「一方的に」受診、入院するわりに、退院可能になってから実際に退院するまで1週間近くかかる。高齢者の場合、退院直前に熱を出して退院延期ってまれならずあります。院内感染にかかりやすいリスクからも、せん妄のリスクからも、できるだけ早期に退院していただく必要があります。

他の患者とトラブルを起こさない人はただ寝かせておけばいいので、多少入院期間が延びても、経営だけみれば病院はそれほど困らない(うち、まだDPCじゃないんで)。
しかし、外科病棟という特性から、手術や化学療法で定期的に予定入院が入ってくるし、本当に入院が必要な急性疾患の患者を受けるためにベッドをやりくりしなければならない。
そんなこんなで、昨日まで「担当者が不在ですので明日連絡します」とか言ってた施設側が、家族に「うちはいつでも退院してもらっていいんですが、病院が書類をよこしてこないんで退院日が決まらないんです」とか言った日には、キレます。

「退院可能、退院に向けての特段の調整の必要性も認められないのに患者都合、受け入れ施設都合で退院がのびた場合にはそれ以後の経費を全額自己負担とする」

保険がきかなければ、1泊約3万円の自己負担です(差額ベッド代除く)。
こうすれば、みなさんの税金、保険料を一部の人が食いつぶすこともなく、空きベッドが確保されて救急受け入れも円滑になると思うのですが。
そして勤務医が医療以外のことに悩まされずに済むと思うのですが。





nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

妊婦健診・両親学級胃潰瘍 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。