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大地震2 [今日のできごと]

翌朝、立て続けの緊急地震速報で早めに起きて、早めに出勤することにした。
新潟や長野でも大きな地震が起きている。この連鎖がこれ以上西に南に進んでいかないことを願う。
最寄りの私鉄はまだ運行していないため、車でいくことにした。
雨の日も、雪の日も、風の日も止まらない、地域で一番強いとささやかれる電車がいまだ動かないことが地震の大きさを物語っていると感じた。

土曜の朝、いつもなら道路はガラガラだが、少し混雑していた。
まず実家に行った。実家は食器が割れたくらいで、ものが散乱したりといったことはなかったらしい。
安否確認でもあるけれど、肉親にじかに会いたかったというのが本当のところだった。
口では「これから仕事だから。すぐ行くから」とか言いながら。

出勤途中、いつもなら3000円ぐらいしか入れないところ、ガソリンを満タンにした。
電車が運行を再開していた。復興と呼ぶには大げさだけれど、そういう感じがした。

とくに地震がらみのトラブルはなかったらしく、職場は落ち着いていた。
早く退院したいという方と、逆に家の片づけのために退院が延期になった方と。

津波で数百の命と、生活の場と、その数倍の思い出が、あっという間に飲み込まれていく映像が繰り返し流れている。
人前で涙してしまいそうになる。
今までは、どこかで人ごとだった。
大学時代、海辺近くのマンションの4階に住んでいた。ここならなんとかなるだろうと思っていた。
こんな大津波が襲ってきたら、大学病院の階段を駆け上がって、救助を待つしか生きる道はなかっただろう。

帰宅後、居間の掃除や洗濯をした。
結構疲れた。そういえば昨夜は寝たり起きたりだったんだっけ。
風呂に入って、仮眠をとることにした。
携帯電話はまる1日発信できなかった。

終日電車が平常運行に戻らなかったし、荷物もあるので再び車で出勤した。
地震の絡みかどうかはわからないけれど、CTが使えないぐらいで普段と変わらない当直だった。
あ、インフルエンザ禍だろうがなんだろうが、いつもは現場丸投げの管理職が泊まってた。

朝ご飯を見て唖然とした、というか怒った。
フライドポテト、フライドチキン、紙パックのジュース。
先輩Dr.が「今はどこのコンビニに行ってもおにぎりやサンドイッチが売り切れ状態だからしかたがないんでしょう」と。
思わぬところで受けた影響を甘受して、放っておいても食事が用意されているという事実に感謝することにした。

院長以下管理医師、管理師長、管理事務が何やら会議しているのを横目に、帰宅の途に就いた。

帰りがけに通りかかったガソリンスタンドは、ガソリンが売り切れと表示されていた。

断続的な余震は相変わらずだが、間隔は伸びてきているし、平穏な暮らしに戻りつつある。
断酒記録も、2日で止まった。


2011.03.19.追記 このころ避難袋の中身を確認した。賞味期限切れは一つだけだった。
手回しで充電できるラジオは、充電できず・・・。
回している分には他の機能は使えたけれど、肝心のラジオが使えない。
落ち着いたら買いに行かねば・・・。





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