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寝当直 [おしごと]

もともと所属している病院の当直(今のローテート先は精神科単科の病院)。
最近の夜勤は準夜帯が多かったので、久々の深夜帯勤務。

寝当直でした。

待てど暮らせどコールはなく、いつになく7時には起床。
8時半ごろ喘息発作の方を診察して、終わり。

「へ~、そんなこともあるんだね~」とみんな言ってた。

そうはいっても、頭の中でサイレンがなってるし、夢の中で救急車の対応してるし、2,3時間ごとに目が覚めるたびに本当に患者さんきてないのか不安になるし。
けっして、家のような心地よい眠りが得られるわけではない。

労働基準法でいう「当直」は、基本的に寝ている、見回りをしたり、必要時に呼ばれることもある、程度のものなのだそうです。
なので頻繁に呼ばれることが明らかである救急外来の当番は、法的には「夜勤」なのだそうな。

医者以外の世界での当直って、今日みたいなのを言うんだろうなぁ。
未払い賃金(夜勤手当てと当直手当ての差額)の支払いを求める予定など、今のところありませんが。
日本中の医師がこれを求め始めたらそこかしこの病院が潰れるし、そこかしこの救急医療が崩壊するんだろうなぁ。
行政は見て見ぬふり、医師の膨大な時間外労働を知らない国民は「医者は金ばっかりもらってないでもっと働けや」なんだろうなぁ。

きらきら研修医・・なんだかなぁ。
ナースのお仕事の研修医版ってとこかとは思うけど。
一般の視聴者に誤解を植えつけかねない場面があったけど、原作ではどうなってるんだろうか。


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診療所最終日 [おしごと]

そんなこんなで、3日は病院の救急外来、4日から通常業務な日々でした。

自分「早く治さないと大変ですよね~。お仕事いつからですか?」

患者さん「いえ、9日からですから大丈夫ですよ」

訊いた俺が馬鹿だったよ!

6日も朝から夜まで仕事。
診療所最終日なのに。
まぁ、俺が働けば、その分上の先生が休めるからね。
大変お世話になりました。

帰宅後、相方を連れて久々にドライブ。
遠くの観覧車や、飛行機のお腹を見上げて、ラーメン食べて、帰宅。
道がすいてて快適な湾岸ドライブだった。

来週からは精神科。


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仕事もあけました。 [おしごと]

今日は休日当番。
お子様たちが、市内全域から勤め先の診療所にやってくる日。

20分ほどの昼ごはん休憩をはさんで、8時間半ひたすら外来。

病院の救急外来の17時~25時(うち1時間は残業)もヘロヘロになるけど、予想外に今日のほうがきつかった気がする。
病院だと、診察しつつ、救急車受けつつ、検査や画像の解釈しつつでいろいろやることあるけど。
今日はウォークインの患者さんのみを、尿や迅速診断キットのみでこれでもかとひたすら診続けたからかな。

あぁ、疲れた。


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嘔吐下痢症 対処編 [おしごと]

「嘔吐下痢」情報を探しにきてくださる方がまれながらいらっしゃるので、思いつく範囲で書いてみようかと思います。
あくまでも参考にとどめていただき、受診のタイミングなどはご本人の責任でお願いします。
医療関係者の方、ご指摘がありましたらお願いいたします。

予防
・食べ物は加熱する
・手洗い、うがい、マスク
・家族に感染者がいる場合、直接吐物、便には触れない
・処理するときは手袋、マスク着用、触れたらとにかく手洗い
・患者は浴槽に浸かることを避ける、入るとしても一番最後
・汚染された衣類などは熱湯、塩素系漂白剤等で消毒
(↑この類の情報は公的機関のサイトが詳しいと思うので、そちらを参照してください)

罹ったら
・数日間の食欲低下には目をつぶって、水分をしっかりとる
これにつきると思います。
唇や皮膚のかさつき、涙が出るかどうかなんかで脱水がないかどうかみています。
よりひどい場合には体重減少、目の周囲の落ち窪みなんかも出てきますが。
外来では、希望がある場合と、経口での水分摂取が困難な状態がそれなりの時間続いて脱水兆候がある場合に点滴をしています。
(点滴なんていうものは、水と電解質と糖分であって、そのものに「元気の素」なんて入っちゃいません。
経口摂取可能な方が点滴してもあまり効果は期待できません。
必要に応じてビタミン剤、吐き気止め、腹痛の薬などを混ぜますが。)
・処方としては、多くの方で、整腸剤や吐き気止めがベースになります
病原体を追い出すための下痢を、強い下痢止めで無理に止めるのはかえって症状が長引く可能性があります。
会社勤めの方や、テスト前の学生さんには説明した上で処方してますが。
・実は病原性大腸菌、なんて可能性はゼロではありませんが、基本的に嘔吐下痢はウイルス性であれ細菌性であれ、必要と判断される条件がそろわない限り抗生剤などは使いません。

必要に応じて修正・加筆していこうかと思います。


AM1時の夕食 [おしごと]

こんな生活してるから太るんだ!

今日は日勤の後、病院に移動して救急外来当番。
どれだけがんばって診ても診察待ちカルテの減らないこと。
これでもかと嘔吐下痢のお子様のオンパレード。
近隣の病院から、「やけに嘔吐下痢の方が多いんですけどおたくもそうですか?」とかいう問い合わせがあったというぐらい。
待てる症状なら、こんでるときに無理に受診しないほうがいいですよ。
かえって病院で病気をもらうから。

処置ベッドは救急車で来院の方と点滴の方ですぐにいっぱいになり。
めちゃくちゃ忙しくて、変な妥協から「真の」救急疾患を見落としたら嫌だなあという気はしてたんだけど、予感は的中。
なんとか診断をつけて、うちでは対応困難なのでよそに転院していただいた。

あぁ、疲れた。
AM1時の夕食終了。
帰ります。

引越しの準備するつもりでいたんだけど、ちょっとゆっくり寝るかなぁ。


嘔吐下痢症、インフルエンザ [おしごと]

嘔吐下痢症が流行ってます。
集団感染で毎年のように紙上をにぎわすノロウイルスとか、ロタウイルスとかってやつです。
子どもやお年寄りの病気だなんて侮ってはいけません。
しっかり手洗いしてうつさない、うつらないように気をつけましょう。

先日たまたま小児科の抄読会に居合わせて驚いたんだけど、ノロウイルスにはアルコールや塩化ベンザルコニウム(診察室や病棟の廊下などにおいてある、手にスプレーするやつ)は無効らしいですよ。
次亜塩素酸じゃなきゃいけないんだと。
病院のほうでは、おむつの処理はマスク、手袋着用のこと、と改めて注意が促されています。
特殊な準備が要らない方法としては、とにかくすみずみまで手洗いして手のウイルス量を減らすってとこなのかな(曖昧)。

インフルエンザの予防接種がかなり増えてきました。
今シーズンの感染例の報告もすでに出ているらしいです。
個人的には、今のところ、疑いで迅速診断した方々についてはキットにNO!の裁定を下されてますが。
ついでにいうと、タミフルは「飲まない場合に比べて発熱期間を1日短縮する」とのことです。
それが福音となる方は飲めばいいし、それだけなら、、という方は飲まないでいいと思います。
小児、高齢者、免疫不全状態などの患者を除いて、SARSなどの特殊なウイルスを除いて、ウイルス感染は全身状態をきちんと維持すればほっといたって治るんですから。
以前、テレビのニュースで「薬害タミフル脳症」とか言ってましたが、今のところタミフルが異常行動を誘発する、頻度を増加させるというデータはありません。
当院では、異常行動はインフルエンザ脳症そのものであって、タミフルの影響ではないと考えている、と説明しています。

ところで、健診を含めて医療機関にかかる時にボディースーツ着てくる方、一定の割合でいらっしゃいます。
きこえる音もきこえない、触れるものも触れなくなるんですけど。


健診 [おしごと]

火曜の午前は健診。
とにかく数を診る。
受診者側から質問されない限り、ひたすら事務的な会話のみ。
「今日は○○の健診ですね」
「~~させてください」
異常所見がなければ「診察上はとくに問題ないですね、次△△にいってください」
必死で数をこなしても、一向に診察待ちカルテの束が減らない。
それでも「なかなか呼ばれないわねぇ」なんて声が表からきこえてくる。
今日はだいぶイライラしてしまった。

これだけ数をこなせば視覚、触覚、聴覚も否応なしに鍛えられるけどねぇ。
保健師さんは受診者さんから問診をとる(会話する)のが仕事。
一方、医師は数が少ないし、マシンのごとく診察。
健康相談をする時間的余裕もなければ、普段の外来と違って診断が求められないから頭を使わない。
このへんからイライラがくるのかな。

予防医学はもちろん大事だし、健診事業に携わるひとびとも同じように大事だから、いわゆる診療と健診をならべて、どっちがいいとか悪いとかいう問題ではない。
でも、患者さんと会話を交わしつつ、訴え、面接や所見からどう診断・治療に結び付けていくかを考えることのほうに関心が向いているらしい、今の自分は。
なんだかまとまってませんが。

ちなみに、健診での医師の仕事は診察だけではありません、実は。
みなさんがお帰りになった後で、地味~に、日常の業務の合間をぬって、レントゲンなどの画像や心電図の読影、データの判定をしています。


当直明け [おしごと]

11/10の通常勤務→当直から帰りました。
疲れました。
いつもならだいたい2~4時ごろには一度仮眠に入るんだけど、今朝は7時。
当番日でもないのに0時以降だけで救急車5台受けたみたいだし(後で数えた。救急車以外で来院される方も結構います)。
救急車何台受けようが給料にはまったく反映されませんが、要請があれば手におえる範囲ならすべて受けるようにしています。
友人の病院では、断るに足る理由なのか私的にだか公的にだか、検証があるらしいですよ。
1時間も経たないうちにまた起きて、朝ごはん食べて、申し送りして、帰宅。
明けが休みだと気持ちの上でだいぶ楽。
こんな頭では計算ミスで医療事故を起こしかねん。
←ブログ書いてる暇があったら寝ろよ

病院の近辺では嘔吐下痢が流行っている模様。
お子さんがどこかでもらってくると、たいてい親御さんにもうつります。
よく手洗いしてくださいね。
診療所の近辺ではノドにくる風邪が流行っているようですが。
同じ市内なのに。
昼間の外来と救急外来での疾病構造の違いもあるのかな。

少し話は変わりますが、診療所ではなんでも診てくれるという期待があってか、けがをしたとか、膝が痛いとか、肩が痛いとか、声がかすれるとか、口の中のおできとか、先日書いたようなうつっぽい方とか、一部視野が欠けるとか、ほんとにいろんな方がいらっしゃいます。
うちは「外科、整形外科」などなどの看板はあげてないっすよ・・・。
もちろんいろいろなニーズにお応えするようにはしていますが。
けが→骨折、脱臼、固定しないと痛むような捻挫は最初から整形外科に行ったほうが二度手間になりません。
膝、肩、腰→痛み止め、湿布でよければどうぞ。局所の注射などご希望の場合はやはり整形外科へ。
声のかすれ→内科で診られるのはせいぜい口を開けて見える範囲です。声帯などもっと奥まで見てほしい場合は耳鼻咽喉科へ。
口の中のポリープなど→口腔外科か耳鼻咽喉科へ。「乳がんでしょうか」と相談した産婦人科で大丈夫と言われ続けたのに実際は進行がんだった、なんて話もありますので。専門家に診てもらったほうがいいと思います、まだまだ勉強が足りない現状レベルの私は。ちなみに乳がんは乳腺外科、外科です。
視野が欠ける→最初から眼科へ。糖尿病や高血圧などの基礎疾患は内科で診ますので。
なに科にかかったらいいかわからないのは当然ですので他所をご案内するのは嫌ではないのですが「お役に立てなくて申し訳ありません」とペコペコしております。
もちろん守備範囲を広げる努力をしなければなりませんが、自分のところで抱え込むことが患者さんの不利益にならないようにしなければ、とも思っています。


買ったからには読まないと・・ [おしごと]

今日は午前も午後も外来。
いわゆる風邪と、糖尿病、高血圧、高脂血症といった生活習慣病、インフルエンザの予防接種で全体の8~9割ぐらいかな。
塩分控えめとか、間食控えるとか、油もの控えるとか、運動しましょうとか、口で言うのは簡単だけど、実際自分もできてない。
就職当時は高校のときやってたスポーツを再開するつもりだったんだけど、不規則勤務のため挫折。
寝酒も飲むし。
たばこは生まれてこのかた1本も吸ってないけど。というか大嫌い。


仕事が終わって、予定通り快速で一駅となりの本屋さんの精神科の棚へ。
内科医向け、一般医向け、という本を関心のあるところを中心にチェック。
読み物的な本は2000円台。厚さでいうと7~8mmぐらいか。
そうだよな~、薬ばかりじゃなくて面接でいかに引き出し、安心してもらうかが大事なんだよなぁということを再確認。
今の関心事である薬のことがしっかり書いてある本で、気に入ったのは5000円台。厚さ2cm。
ふぅ、専門書は高い。
立ち読みするだけでも結構勉強になった。
ベンゾジアゼピン系の処方は日本が突出して多いとか、やっぱり漫然投与はダメなんじゃんとか。
最終的に税抜き5800円のをお買い上げ。
精神科医になるわけでも、実は内科医になる予定でもないんだけど、将来的にも役に立ちそうだし。

今夜は相方が新幹線に揺られ、5時間かけてやってくる。
大学のOB会以来ほぼ1ヶ月ぶり。
いよいよ本格的に新居の準備が始まる。
明日は家電や家具を見に行く予定。
さて、手始めになんのケーキ食べるかな。


勉強しないと [おしごと]

内科の外来をしていると、抑うつ状態の相談に来られる方もけっして少なくありません。
心療内科や精神科には抵抗がある方や、身体症状が前面に出る本人に自覚のない抑うつ気味の方が受診されることが多いようです。
自分の状況を受け止めていらっしゃる方もいます。
「私はそんなにひどい状態じゃないんですけど」と言いながらも、こちらが尋ねたことへの回答もそこそこに、ひたすらしゃべりまくる方もいます。
中にはただちに精神科受診が勧められる方もいます。
残念で申し訳ないことですが、完全予約制にしない限りじっくりお話をうかがい、満足して帰宅していただくことは難しいです。

というわけで、改めて抗うつ薬、抗不安薬、眠剤などの勉強をしないとなぁと感じている日々です。
この薬が長期間投与されてるのってどうなのかな、とか思うことがあっても、減らし方、切り替え方を知らないと、自分も漫然と続けるか、不用意に減量するかなどしてしまう可能性があるので。

夜、すでに白衣を脱いで帰る気まんまんでいたところで事務の方に呼び止められて、「時間外ですけど診察してもらえますか」というリクエストに答えた。
できれば後日にしたかったけど、やや急を要したので検査をオーダー、結果返し。
その帰りがけ、駅前のAデパートのコンシェルジュに「医学書ありますか」ってきいたら、本屋さんに問い合わせてくれて「少ないですがあります」とのこと。
9階までエスカレーターを乗り継いで行ってみたら、看護書、福祉書やら医療関連のハードカバーの本しかない。
「医学書っていっただろ!」と内心キレながら、また1階まで地道にエスカレーターを下る。
Bデパートでは5階までエレベーターで上がった。
やはり状況は同じだった。
やっぱ医学書って需要が少ないんだなぁ。
出口の目の前が改札につながる通路だったので、今日は帰宅。
明日は少し遠回りしていつも行ってる本屋に行くかぁ。

補足:もちろん大学で薬の作用機序やら抗うつ薬にはこんな系統がある、なんて勉強はしましたよ。
が、処方のさじ加減は「職人の技」の一種と思います。
いわゆる教科書を見ても載ってないんです。


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